レイバーコントロールとは


レイバーコントロールとは仕事量によって適切な人員配置を行う人材運用方法の1つです。

みなさん、シフトを管理する方は、毎日の人員管理、シフトを作成する際どのように作成していますか?
なんとなく決めているという方も多いのではないでしょうか。

シフトに入れるということはその人数だけ人件費がかかるということです。
かといって出勤者を減らしすぎると業務が回らなくなってしまします。

そこで重要になってくるのが、レイバーコントロールという手法になります。
今回はそのレイバーコントロールについて詳しく説明していきます!
人員配置

レイバーコントロールとは

レイバーコントロールとは
レイバーコントロールとは英語でLabor controlと書きます。
レイバーコントロールのLaborとは日本語で「労働者」を意味します。
そしてControlは「管理」を意味するので、「労働者を管理する」と訳せます。
なので、レイバーコントロールとは、人的資源の効率運用のことです。

従業員の方の労働時間スケジュールを調整し、必要な時間に必要なだけの人員投入を行うことを目的とした人材運用の一手法になります。

レイバーコントロールを行う時の注意点

手順
仕事量がわからないと、本当にその人員が適切なのかわかりませんよね。
そこで、レイバーコントロールを行なうためは、仕事量をしっかりと把握する必要があります。
仕事1つ1つにどんな工程が存在するのか、その工程1つ1つは何処から何処までの範囲に分けられているのか、作業量的にはどのくらいあり、時間はどのくらいかかるのか、という4つのことを知る必要があります。

また、レイバーコントロールを行う際には、売上に基づいた稼働計画があり、作業量とスタッフのバランスを取ることが重要となってきます。

もし、売上に基づいておらず従業員の都合だけで労働時間のスケジュールを決めてしまうと、作業に対して人員が足りず終わらなかったり、反対に人員が余りすぎて人件費ばかり嵩んでしまうというような事態に陥ってしまいます。

そして、売上に基づいた稼働計画であっても、従業員の意見を取り入れないと不満が溜まってしまいますので、売上と従業員の都合のバランスを取ることが大切です。

レイバーコントロールのメリット

メリット
【生産性の向上】
レイバーコントロールを行うことで、売上に対して過不足なく適切な人員を配置することができるので、成果が売上に直結していきます。
人に仕事を割り振るので、仕事量に合わせて適切な人員を配置するため、効率が上がります。

【人件費の削減】
レイバーコントロールを行うことによって、適切な人員で作業を回すことができるため、余分な人件費を削除することが可能になります。

今まで、仕事に対して多くの人員を割いていた場合は、余っていた人手を減らし適切な人員で行うことができるので、余分に使っていた人件費分を減らすことができます。
多くの人件費がかかっている企業様ほど成果が出るかもしれません。

【人時生産性の把握】
シフトが売上の波動によって変動することで、人時生産性(1人あたりの生産性)を数値化して把握することが可能となります。
1人あたりの生産性がわかることで、今後のシフトが組みやすくなります。
また、頑張った人、1人1人が評価されるようになります。
なので、全体的に頑張ろうという意欲が湧き、生産性が上がります。

レイバーコントロールのデメリット

デメリット
【人員の質によるばらつき】
どんなに仕事ができる人でも、足しか引っ張らないような人でも1人として数えられるため、配置する人員の質によって作業のスピードが変わります。
シフトを組み立てる際、量だけでなく質も大切になってきますので、レイバーコントロールを行う際は配置する人員の能力も把握するべきです。

【教育に繋がらない】
仕事量に合わせて適切に人員を配置していくので、できる作業ばかり割り振られる可能性が高くなります。
また、余分に人員を配置するという考え方がないため、教育に人員を割り振ることができなくなります。

ドミナント戦略

ドミナント戦略
関通では、お客様の商品の波動に対応するために、レイバーコントロール以外にもドミナント戦略都いう方法も取っています。

ドミナント戦略とは1つの地域に集中して店舗を構える経営戦略のことです。
一般的にはチェーンストアなどでドミナント戦略を行う企業が多く、この戦略を行うことによって地域内でのシェア率を上げて他企業の優位に立つことを狙う手法です。

関通のような物流企業がドミナント戦略を行うメリットとしては、近くにたくさんの倉庫を構えることで、1つの倉庫で人員が足りなくなった場合に、近くの倉庫で余っている人員を移すことができます。
このように、仕事量によって近くの倉庫から増援することが出来るので、1つの倉庫でどうしても人員が足りなくても、すぐに補充することが出来るのです。
そのため、波動の対応が可能となります。

まとめ

レイバーコントロールを行なうことで仕事量の波動に対応して業務を行なうことができます。
そのため、余分な人件費がかからず、また、人員不足で仕事が回らないというようなことも無くなります。

仕事量に対して適切な人員で作業を行なうことが出来るため、生産性向上に繋がります。
最近では、人材派遣サービスなどを利用し、レイバーコントロールを行う企業も増えつつあります。

<レイバーコントロールのポイント>
・レイバーコントロールを行なうことで仕事に対して人員を配置することが出来る
・余計な人件費を削減でき、生産性向上に繋がる

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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。

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