年間36000時間の教育活動! 「人材」こそが株式会社関通の武器!その社員教育・従業員教育・指導方法とは?
株式会社関通は、総従業員数570名、東大阪の長田駅と荒本駅周辺を拠点に9つの配送センターを運営しています。
ここまで従業員が多いと、一人ひとりに対しての教育が難しいのですが、
関通では現在でも日々勉強会を通じて、全従業員の考え方、価値観を揃えています。
これらの勉強会の開催時間は、年間で何と36000時間あります。
システムや仕組み作りにいくら投資をしても、物流は最終的には人が行うサービスです。
決めたルールを破るとお客様にご迷惑をかけてしまいます。
株式会社関通では、システム導入を進めていますが、
その分、従業員の教育にもたくさんの時間を使っています。
そのために株式会社関通では、
社員勉強会、早朝勉強会、事故報告アセスメント、評価システム勉強会、
パート勉強会など、たくさんの勉強会を開催しています。
全従業員が一度に集まるのは難しいこともあり、
各現場ごとにイーレクチャーを使用して勉強会を受講しています。
これを行うことで、家庭のある時短パートさんでも株式会社関通の勉強会を受講することができ、
会社の方針や価値観を理解することができます。
株式会社関通の数ある勉強会の中で3つ内容をご説明させていただきます。
まずは、「事故報告アセスメント」です。
事故報告アセスメントとは、2週間に一度開催しており、
隔週火曜日に物流事故や対応クレームを起こした当時者が
全員の前で、自分がどのように作業をして、ミスが起こったのかを
発表し、全員で二度と同じミスが起こらない為の対策を共有する場です。
ちなみに物流の事故と言うのは、
異物混入、商品破損、対応遅延、出荷漏れ、依頼漏れ、残荷など様々なものがあります。
この場で発生の真因を突き止め再発防止策を社長と一緒に決定し全社への水平展開を行います。
これを繰り返すことで同じミス・事故の対策ができ再発することが激減しました。
そして事故報告アセスメントを2週間に一度、諦めず
行い続けたことが、【レベル5実現】という成果につながりました。
世界でもトップレベルと言われている
レベル5を達成した現場が株式会社関通にはたくさんあります。
2つめが、「ムダとり勉強会」です。
各チームで週2回15分間集まり現場にあるムダを取り生産性を向上させるための勉強会になります。
関通では1時間当たりの生産性のことを「MH」と呼んでおり、 このMH向上に向けムダとり勉強会を行っております。
入荷、入庫、保管、出荷、事務処理など、物流センターで行っている作業は
たくさんあります。
ひとつひとつ作業を細分化し
この作業はムダじゃないかな、なくせないかなと考え業務のやり方を見つめなおし
全員で意見を出し合っています。
株式会社関通でこのムダとり活動がうまくいっているのは、ムダとり管理板という共通の道具があるからです。
ムダとり活動を体系化し、管理版を作ったことにより、
少しずつ皆が同じ方向と目標をもって、話ができ、改善活動が進むようになってきました。
皆さんの現場でもあると思いますが、
いきなり現場責任者や社長が現場の改善をしなさい、ムダを取りなさいと言っても
現場の方は何をしたらいいのかが分かりません。
株式会社関通では、チーム体制で実施しており、社員からパートさんまでが参加する活動となっています。
ムダとり管理板を使用して、週に2回、改善する項目を一つ決めます。
そして週に1回、現場で改善した項目を改善シートに記入し提出します。
レイアウトの変更や道具の置き場変更、手順の見直しなど内容は様々です。
小さなムダを毎週とり、大きな結果に繋がります。
株式会社関通のアパレル(レディースアパレル・バッグ・靴・ファッション雑貨のお客様の商品を取り扱いしている物流現場)の現場では、
以前は出荷のMHが12だったのがムダとり活動を行うことでMH24まで上がりました。
この成果で、お客様の出荷量が大きく伸びた際にも人をその分増やすだけでなく
今までの人数で対応できるようになりました。
3つめが「現場勉強会」です。
各現場のチームごとに梱包やピッキングのルールについて毎日10分行います。
商品によって梱包資材、ラッピングなどの梱包方法入荷、入庫作業が異なっています。
アパレルだと、例えばサイズ・色異なった商品が混載で入荷され
出荷時は袋に梱包を行うことが多いです。
化粧品だと、同じ種類の商品が正梱で入荷され
出荷時は専用のケースで割れないように
エアキャップを使って梱包します。
このように各現場ごとでルールが異ります。
そのため共通の認識を持つため決められたルールで業務を行うために
実施しているのが現場勉強会です。
講師は入社1年目~3年目の新入社員が行いチームの皆にルールを周知します。
同じことを何度も何度も、教えて習うことでミスを防止することができます。
物流アウトソーシング(3PL)株式会社関通は、お客様の満足度向上のために、これからも日々勉強会を開催しております。
株式会社関通には、教育問題でお悩みの皆さんのヒントになることが沢山あります。
ぜひ一度、株式会社関通の現実現場を見に当社へお越し下さい!
年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。