物流の仕分けにおける自動化とは?
物流の仕分けにおける自動化は、今後の物流業界において重要視されています。
EC、通販の発展により、物流現場でのロボットの参入も増加傾向にあります。
その中で物流現場での仕分け作業を自動化することは、人手不足と言われる昨今では、企業にとっても課題の一つとして上がることがあるのではないでしょうか?
今回は、そんな物流の仕分けにおける自動化が、企業や働くひとに対してどういう効果をもたらすのかをご紹介いたします。
物流業務での仕分け自動化とは
物流業務での仕分け自動化とは、倉庫に集められた商品や荷物を決められたルールに沿って分類していくことを自動化することです。
仕分けには、3つの種類があります。
①通過型
倉庫へ入荷された商品を、検品し仕分けを行う形
②在庫型
在庫がセンター内にあり、該当商品をトータルピッキングし、その後仕分けをする形
③製造型
製造工場などで作られた商品を、仕分け場にて仕分けを行う形
これら3つの種類の内、物流では、①通過型と②在庫型の2つがよく行われています。
また、その中でも最近、特に重要視されているものが、②在庫型となります。
物流での仕分けを自動化することの効果
物流業務において仕分けを自動化する効果は、大きく見て省人化ではないでしょうか。
入庫作業や出荷作業、どの作業でも物流では人の手間が発生します。
例えば出荷作業では、前述の②在庫型のような仕分けの際に、トータルピッキングした商品をお送り先別で仕分けを行います。
その仕分け作業を自動化することで、仕分け作業に人をあてることなく、トータルピッキングに人員を集中させることができます。
また、閑散期では必要人員の削減、繁忙期では逆に、各作業に割り当てる人員を増やすことができます。
仕分け自動化のメリット
仕分けを自動化するメリットは、現場管理者・作業者の負担削減、人件費等のコスト軽減、安定した生産性の確率の3つが上げられるのではないでしょうか。
①現場管理者・作業者の負担削減
省人化・無人化を行うことで、仕分け作業をする人員を減らす、もしくは0にすることができます。
前述でも書きましたが、それまで当てていた人員を他の作業にあてることができますので、それまで仕分け作業を行っていた作業者への負担減に繋がります。
また、繁忙期や閑散期などで人員計画を行う際の立案においても、仕分けの自動化を行っているだけで、現場管理者の負担も減るのではないでしょうか。
②人件費等のコスト削減
企業や管理者側の視点で見た際に、必要人員が減ることにも繋がりますので、該当の現場における人件費のコスト削減につながります。
③安定した生産性の確立
自動化=データでの管理となりますので、仕分け作業での生産性は安定し、それを基準に日々の作業の進捗を確認・把握することができます。
自動化で起こるデメリット
仕分けの自動化におけるデメリットとして、大きく上げられるのは
①機器・システム導入にかかるコスト
②データ運用が必須になること
③人員の動きが制限される
この3点がデメリットとして考えられます。
①機器・システム導入にかかるコスト
自動化するにあたり、機器・マテハン・システムを導入することになるかと思われます。
そうなると、やはりかかってくるのは、費用・コスト面です。
前述においてのメリットとして、コスト削減を謳いましたが、
それは、この導入にかかるコストとすり合わせを行い、
どのぐらいのリードタイムで費用対効果が生まれるのかなどを精査する必要があります。
②データ運用が必須になること
現在、在庫情報や入出荷管理をデータで行っている企業においては、データレイアウトの調整などのデータ連携が必要です。
しかし、アナログで現場運営を行っている企業においては、そもそもの現場運用のベースを大きく変える必要があります。
③人員の動きが制限される
これは現場ごとで変わってくることではありますが、例えばトータルピッキングの生産性と自動仕分けの生産性が上手く噛み合わない場合、作業員が手持ち無沙汰になったりする現象が起きる可能性があります。
それらにおいては、ロケーションの運用や作業動線などを分析した上で自動化をすすめることをオススメします。
仕分けを自動化する際のポイント
デメリットでも少し触れましたが、仕分けを自動化する際のポイントはやはりその導入前の準備にあると思われます。
導入と運用から考える費用対効果はもちろん、自社の現場がまずどういう業務フローで作業を行っているのか、そもそも仕分け作業が発生しているのか、発生するのであればどこで発生しているのか。
こういった様々な検証と分析、現場構築を行うことが仕分けを自動化する際のポイントになりうると考えます。
まとめ
EC・通販を初め、物流業界でもロボットやシステムによる様々な自動化が進んでいます。
ポイントとしては
・自動化をすることで、様々な効果が得られること
・自動化を行う前に自社の現場内で検証・分析をしっかりと行うこと
・自動化における費用対効果を企業側が理解しておくこと
これらを抑えることで、仕分けの自動化は成功するのではないでしょうか?
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。