バースとは
バースとは、トラックが倉庫に横付けして荷物の積み下ろしを行うスペースのことです。
「バース(Berth)」は、港湾内で船舶が安全に停泊できる場所という由来を持ち、
荷物の積み下ろしをスムーズにかつ安全に行えるようにする役割があります。
このように、バースは倉庫と車両の接点として機能を果たし、
物流の始点・終点となる重要な場所です。
しかし近年では、バースの需要が非常に高まっている中、
バースの台数には上限があるため、
スペースが無くなり荷物の積み下ろしができないなど、
待機時間が最も大きな問題となっています。
この記事では、バースのメリットやデメリットについて、
ご紹介していきます。
バースとは
「バース(Berth)」とは、荷物の積み下ろしを行うために、
トラックを停めておくスペースのことを指します。
船舶が入港したあとに、船を網で繋ぎ止め、荷降ろしをする場所を
バースと呼びますが、
物流業界においては、荷物の積卸しのためにトラックを停車する場所のことを
トラックバース、略してバースと呼んでいます。
バースの役割
バースは、トラックが指定の場所で荷物の積み込み・荷降ろしを
行うための場所であり、
バースの位置管理を適切に行うことで、
トラックの渋滞や混雑を回避できる役割を持ちます。
これにより、荷役作業をスムーズに進められ作業の効率化に繋がります。
また、作業エリアが明確に区分けされることで、
安全な荷役作業を確保する役割もあります。
バースのメリット
バースの活用は、様々なメリットがあります。
①作業効率化
専用のトラックスペースでノンステップで作業を行うため、
作業時間の短縮に繋がります。
バースがない場合、作業エリアを都度確保する手間が発生したり、
トラックの荷台と地面・倉庫の床に段差ができるため、
荷役作業時にスロープ・リフト・パレット台車などの準備も必要になります。
②安全性
専用のスペースとして設計されているため、車両と人の接触事故など、
人身事故のリスク軽減することが出来ます。
また段差を無くすことで、荷役作業中の落下・転倒リスクを防げるのはもちろん、
バースに防雨・防風カバーがあれば、悪天候時でも影響を受けずに安全作業が可能になり、事故の回避にも繋がります。
バースのデメリット
バースの最も大きな課題として、
長時間の待機時間の発生が問題視されています。
待ち時間が発生することで、荷降ろしがスムーズにできず、
ドライバーの待機時間が長時間になることがあります。
トラックドライバーの荷待ち時間は、
国土交通省の調査によれば、平均1時間34分と発表されています。
そこで最近は、待機時間防止のため予約管理システムの活用が増加しています。
バース予約管理システムとは
バース予約管理システムとは、
トラックドライバーや運送会社が事前にバースの時間を予約できるシステムです。
このシステムにより事前予約が出来ることで、トラックの混雑を緩和・解消でき、
待ち時間なくスムーズな入出荷作業を行うことができます。
まとめ
バースは、トラックが倉庫に横付けして荷物の積み下ろしを行うスペースです。
物流施設において、作業の効率と安全性を支える重要な役割を持ちます。
適切なバースの運用は、物流全体のスムーズな稼働を実現し、
効率的に活用することで、配送スケジュールなど物流業界全体に影響を与える
重要な要素です。
物流バースは、施設ごとにおいての運用ニーズを考慮し、
最適なバース設計を検討することが非常に重要です。
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。


