コンベアとは
コンベアとは?
コンベアとは、物を一方向に一定スピードで運搬する装置のことです。
「コンベア」「コンベヤ」「コンベアー」「コンベヤー」など様々な呼び方で呼ばれています。
コンベアは運搬することが主な目的ですが、運搬しながら組み立てや加工を行う場合も多いです。
人の手で運搬せず一定のスピードで運搬してくれる為、その分の作業効率が上がります。
コンベアの種類
コンベアには様々な種類があり、搬送物にあったコンベアを使用します。
【ベルト式コンベア】
ゴム・樹脂・スチールなどで作られたベルト状のものをフレームの両端にあるプーリー(ローラー)にエンドレスしたコンベアベルトを貼り、その上に搬送物を載せて搬送するコンベアのことです。
水平・凹凸など運搬するものに対応出来るよう様々な形があります。
また、複数連結させることが出来る為、連結によって長距離の運搬にも対応出来ます。
【チェーン式コンベア】
エンドレスで動くのチェーンの上に直接搬送物を載せて搬送するコンベアのことです。
温度・密封性・カーブ・耐久性・重量搬送・設置環境等によってベルト式コンベアでは対応不可能な場合にチェーン式コンベアが使用されることが多々あります。
パレット搬送などに使用します。
【ねじ式コンベア(スクリューコンベア)】
円筒形または半円形の断面をした長い筒状の中に入ったネジを回転させて運搬する機械になります。
主に粉末や粒状のものを運搬する際に使用され、半流動体にも対応できます。
HACCP対応のコンベアとは?
HACCP対応のコンベアのHACCP(ハサップ)とは何でしょうか?
HACCPとは「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」という言葉の略語で、食品の衛生管理に関する手法のことです。
そのため、食品の製造や出荷の工程のどの段階で微生物や混入物が起きやすいかという危害をあらかじめ予測、分析し、被害を未然に防ぎます。
HACCPの手法には決まったスタイルが無い為、各メーカーでそれぞれの手法を確立しています。
例えば
・生成的な材質・素材・デザイン
・洗浄性がいい
・メンテナンス性・安全に優れた構造・PL対策がされているect…
様々な厳しい条件をクリアする事によってHACCPに対応したコンベアとして認められます。
HACCP対応したコンベアは特に食品をコンベアで運ぶ際などに重宝されます。
コンベアのメリット
ベルトコンベアであれば重いものや小さいものでも人手をかけずに運ぶことが出来るため、搬送する為に掛かっていた人手を他の作業に回すことが出来、生産性がアップします。
その他にも、ベルトの上を進むため、搬送物を運びながら作業することも出来るようになるというような利点もあります。
また、コンベアは平面だけでなく高低差にも適している為、倉庫内で無駄なく運搬を行うことが出来、コンベアは様々な種類の搬送物に対応出来るよう種類が豊富にあるため、人の手では運搬しにくいものでもコンベアを使用するとカンタンに運搬できる場合もあります。
コンベアの選び方
搬送物がしっかり乗るように、搬送物の幅に合わせてローラー幅を決めます。
その際、カーブがない場合は搬送物の底面の幅+50mm以上のローラー幅にしましょう。
(パレットを使用する場合は搬送物の製麺よりローラー幅が狭くても大丈夫です)
ローラーピッチは搬送部の底面の長さと質量から決めます。
ピッチは搬送物に対して常時4本以上で受けるようにし、1本にかかる強度が許容負荷以下になるようにしましょう。
また、脚支持ピッチはコンベアからかかる積載負荷以下になるようにします。
(90度カーブの際は必ず3箇所で指示するようにしましょう)
コンベアの長さは取り扱いしやすい長さとコンベア製品質量(kg=自重)から決めます。
一般的にカーブを除いて、【標準最大機長(m)/ラインの長さ(m)=必要台数】で計算します。
まとめ
今回はコンベアについてお話させていただきました。
ポイントを抑えて取り扱う搬送物にあったコンベアを使用しましょう。
・コンベアとは物を一方向に一定スピードで運搬する装置のことです。
・コンベアには「ベルト式コンベア」「チェーン式コンベア」「ねじ式コンベア」といった様々な種類があるため、搬送物にあったコンベアを使用しましょう。
・HACCP対応のコンベアは主に食品を扱う企業様に重宝されます。
・「人手をかけずに運ぶことが出来る」「搬送物を運びながら作業することも出来る」「人の手で運びにくいものもカンタンに運べる」といったメリットがあります。
・コンベアは搬送物に合わせて選びましょう。
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。