3温度帯とは
3温度帯とは?
3温度帯とは、常温・冷蔵・冷凍に分かれており、物流において輸配送や保管時に温度を指定するのに使用されるものです。
温度の区分や呼び方に多少の誤差はありますが、3温度帯では、一般的には常温(ドライ)は10~15℃、冷蔵(チルド)は5~マイナス5℃、冷凍(フローズン)はマイナス15℃以下と区別されています。
今回は3温度帯の温度基準や、使用する倉庫の種類についてご説明します。
3温度帯の温度基準
倉庫保管において、生鮮食品は特に厳密な温度管理が必要であり、適切な温度範囲が決まっています。
そのため、食品物流では、3温度帯をさらに細分化することもあります。
代表的な分類は以下の通りです。
加温:20℃以上
常温:10℃~20℃(夏場の高温期に限り定温といわれます)
冷蔵・チルド:5℃~マイナス5℃
氷温:0℃~マイナス3℃
パーシャル:マイナス3℃(鮮魚類)
さらに専門的にみると、倉庫業法という法に基づいてさらに細かく規定されています。
C3級:0~10℃
C2級:0~マイナス10℃
C1級:マイナス10~マイナス20℃
調理用冷凍食品:マイナス18℃
F1級:マイナス20~マイナス30℃
F2級:マイナス30〜マイナス40℃
超冷凍・F3級:マイナス40~マイナス50℃
F4級:マイナス50℃以下
▼倉庫について詳しくはこちら
https://www.kantsu.com/terms/cat/warehouse
温度帯ごとの使用倉庫
【常温(ドライ)】
一般的によくある物流倉庫がこの常温倉庫に当たります。
倉庫内の温度設定が特に調節されていない倉庫のため、季節によって温度差があり、湿度も圧は高く、冬は乾燥しやすい場合が多いです。
その代わり、温度管理がないため比較的安価に預けることが出来、倉庫数も多いため大小様々な倉庫があります。
このように常温(ドライ)で輸配送・保管することを、常温物流と呼びます。
【冷蔵(チルド)】
主に生鮮食品を保管する物流倉庫で、特殊倉庫に分類されます。
10℃以下の温度を保って商品の保管を行うことが出来る倉庫で、このように10度以下の基準の温度を保ちながら商品を流通させることを冷蔵物流といいます。
【冷凍(フローズン)】
主に冷凍食品など、長期保存や鮮度が重要なものを保管する際に使用されます。
また、冷凍の物流倉庫は少なく、倉庫の空きが少ないところが多いのが現状です。
このように冷凍食品など、鮮度と品質維持の為に冷蔵の中でも特に低い温度で、商品に合った温度帯で生産者から消費者に届けることを冷凍物流といいます。
まとめ
今回は3温度帯についてご紹介しました。
3温度帯は商品の管理温度を常温・冷蔵・冷凍に区分したもので、厳密な温度管理が必要な食品については、さらに細かい分類があります。
3温度帯は食品を扱う企業様にとっては特に重要な用語となってきます。自社の商品に適した管理温度をしっかり把握するようにしましょう。
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。