先入れ後出しとは
先入れ後出しとは?
先入れ後出しとは、商品を保管するときに新しい商品を手前において保管し、
古い商品は奥へ移動させて注文が入った時に新しい手前の商品から出す手法を言います。
先入れ後出しは、「後入れ先出し」とも言い、英語ではLIFO(Last In First Out)と言います。
つまり、「後から入れた商品(新しい商品)から出しますよ。」ということです。
反対に古いものから出していくことを「先入れ先出し」FIFO(First-In First-Out)といい、在庫管理の基本とされています。
先入れ後出しのメリット
先入れ後出しの良い点は、インフレなど商品の原価が高騰した場合にでも購入コストの変動を販売価格にすぐに反映できることです。
原油などは常に変動がありますので最新の原価を知っておかなければなりません。
もう一つは商品の移動が伴わないので、作業スペースを少なくでき、補充作業が簡素化できるというところです。
さらに厳密な在庫管理の必要がないという意味で作業効率がよく、出荷ミスのリスクが少ないのです。
先入れ後出しのデメリット
デメリットとしては、後から仕入れたものから順次出すという
計算上の仮定は実際の商流と一致しないということと、
商品の滞留時間の長期化による保管商品の品質低下を招いたり、
段積みしているものに関しては下に積んでいる商品に長期の荷重によって
破損や劣化が出たりするので、劣化した商品と気づかずに出荷すると
リコールなどのトラブルにつながる場合があります。
まとめ
食品や精密機器などの厳密な商品の品出し期限が決まっているものの場合や、
長期滞留による劣化を防ぐため「先入れ先出し」を原則とするケースが多いのが現状です。
しかし、「先入れ後出し」は期限の定められていない商品に関しては
作業効率が良いという利点があるので、破損や品質劣化のリスクをしっかりと把握して用いることが重要です。
それぞれの商品や現場にあった運用をするのが良い現場と言えるでしょう。
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。