自動ラックとは
自動ラックとは?
自動ラックとは、物流倉庫の保管効率を良くするために棚そのものを移動台車に載せることにより、密集保管を可能にする電動式移動棚のことで、「移動棚」や「移動ラック」とも言います。
一般的な物流倉庫では、倉庫に棚を設置した場合に倉庫面積のうち、約40%が通路となるそうです。
ということは、保管効率を上げようとするならば、この通路をいかに無くすかということになってきます。
更に安全で作業する人員を削減することができれば、生産性がグンとアップします。
自動ラックの種類
レールの上を棚が移動していくタイプのものが一般的で、荷物を格納すると順に奥へと棚が移動していくものです。
取り出すときは棚を取り出したい所から動かして通路を作り、荷物を下ろすといった手順です。
また、棚の中の各段に荷物を乗せて手前まで運んできてくれるタイプのものもあリます。
規模が大きくなると棚自体がエレベーター式となっていて、高い所の荷物も降ろせるようになっているものもあります。
他には棚が動くと言うより、取りたい荷物のある棚ごとロボットが作業員の元まで持ってきてくれるというシステムもあります。
他にもメーカーによって、規模の大きさや棚の動かし方が様々なものがあります。
メリット
①先入れ先出しの徹底が可能
コンピュータで制御していますので、より正確で効率的な先入れ先出しを行うことができます。
②倉庫の格納場所の効率化
棚を自動で移動することで、通路の確保が少ない面積で済み、且つ高所の空間も活かせるため立体空間の有効利用が可能となります。
③環境の悪い現場(冷蔵・冷凍倉庫や危険物の管理倉庫)の改善
冷凍庫作業や危険物を取り扱う倉庫などでは自動化によって作業員への負担の軽減が可能となります。
デメリット
①導入費用がかかる
規模の大きな設置工事あったりコンピュータ制御に必要なシステム導入に費用がかかってくるということです。
②トラブル時の対応
機械の故障やシステムの不備によるトラブル時にいかに早く復旧するか、サービス対応のための準備が必要です。
③設備の移動が容易にできない
大掛かりな工事が必要となったり設備自体も大型のため、倉庫の引っ越しが容易にはできません。
他にも、しっかりシステム化されているため、季節や時期の変動によるイレギュラーへの対応なども注意点として挙げられます。
まとめ
昨今、倉庫の自動化が急速に進んできているため、各メーカーも規模や業態に応じたカスタマイズが可能になってきています。
どのような商品を扱い、どのようなサービスを展開して行くのかが重要なテーマとなってきます。
コスト面の対策はとても大切なことです。しかし一概に「コスト削減」だけでは多様化するニーズにはついていけなくなります。
新しい情報と向き合って、今何が求められているのかということを常に考えていくことが大切なのではないでしょうか。
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年間700万個出荷の物流を扱う関通が日々現場で蓄積している、「すぐマネできる」改善ノウハウをご紹介しています。